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2013年8月

2013年8月19日 (月)

385号 その支払いは外注費?それとも給与?

■■ その支払いは外注費?それとも給与? ■■
 会社で仕事を頼んでいる○△さんへの支払いを外注費として処理していたところ「この支払いは「外注費」ではなく「給与」ではありませんか??」と税務署の調査官に指摘される事があります。
 なぜ、調査官は外注費ではなく給与として処理させたいのでしょうか??

■ 給与だと税金が増える?
 まず、外注費と給与では消費税の扱いが異なります。例外はありますが、○△さんへの支払いを外注費ではなく給与として処理すると、その会社の納める消費税額が多くなります。(詳細は字数の都合上、省略致します)
 今後、消費税率のアップが予定されていますので、この効果は更に大きくなります。
 次に一般的なケースとして、給与を支払う時は会社に所得税の源泉徴収義務が生じます。労働条件等によっては社会保険にも加入させなければなりません。
「え~い、面倒だから外注費で処理しちゃおう!!」で問題はないのでしょうか?
「外注費か?給与か?」の判断はどのようにすればよいのでしょうか?

■ 契約書で確認!
 まず、○△さんとの契約書があれば、その内容が雇用契約(給与)なのか請負契約(外注)なのかで判断します。

■ 契約書がなかったら・・・
 契約書がない場合は、仕事の内容をみて総合的に判断します。以下の4点を確認して下さい。
1) その仕事は他の人と入れ替わっても大丈夫ですか?
YES ⇒ 外注費  NO ⇒ 給与
※ 外注の仕事は完成すれば誰がやってもOKですが、従業員(給与)はそうはいきません。
2) その仕事をする時に会社から指揮監督を受けますか?
 YES ⇒ 給与   NO ⇒ 外注費
※ 従業員は勤務時間等の拘束を受けますが、外注は仕事が完成さえすればOKです!
3) 仕事が完了する前に不可抗力で滅失した場合、そこまでの報酬を請求できますか?
 YES ⇒ 給与   NO ⇒ 外注費  
※ 従業員は勤務時間分の報酬を受け取れるが、外注は仕事の完成によって報酬を得ます。
4) 仕事に必要な材料や用具等は会社から支給されますか?
 YES ⇒ 給与   NO ⇒ 外注費
※ 従業員の場合、必要なものは会社が購入してくれますが、外注は自分で購入します!





2013年8月 5日 (月)

384号 税務職員の転勤

■■ 税務職員の転勤 ■■
 会社によっては「サラリーマンに転勤はつきものだよ・・・」などという話を時々耳にしますが、税務署の職員も同様で、転勤(異動)は避けられない職場のようです。
 民間会社の転勤時期は4月頃が多いと思いますが、税務署の定期異動は7月10日と決まっています。
 異動の辞令は6月末か7月初め頃にでて7月10日には異動です!! 結構ハードなスケジュールですね・・・(ただし、遠方に引っ越す必要がある場合は1ヶ月前くらいに言われることもあるそうです。)
 異動の周期は2~3年ほどですが、1年間で即異動というケースもあります。

■ 事務年度は7月から翌年6月まで・・・
 日本の上場企業は3月決算が多いので、会計期間は4月から翌年3月が多くなります。税務署の事務年度はそこから3ヶ月ずれて、7月から翌年6月になります。
 これは3月決算法人で6月に定期総会が多い日本企業の周期に合わせた対応をとっている為です。

■ 税務調査も7月から始まります
 民間企業で四半期決算(3ヶ月単位の決算)や半期決算(6ヶ月単位の決算)を行っているのと同様に、税務署の税務調査も上期(7月~12月)と下期(1月~6月)に大きく分かれます。
 7月に税務職員の異動が完了すると、上期の税務調査が本格化します。
 さて、上期と下期の調査では違いがあるのでしょうか?
 一概には言えませんが、通常は異動して直後である上期の税務調査の方が活発かつ重要案件が多いといわれています。上期の調査実績がよければ、税務調査官の成績にも有利に働きますし、下期は7月の異動を見据えての調査になりますので調査期間も限定されます。

■ 普段から帳簿や証憑の整理整頓を!
 いずれにせよ「突然、税務調査の連絡がきた!大変!」なんて事にならないように、普段から帳簿書類や証憑の整理、そして適正な記帳を心がけるようにしましょう。

■ 税務職員の職歴がわかる本
 ところで、異動の多い税務職員の異動履歴(職歴)がわかる本も出版されています。過去10年間の職歴がわかる「10年職歴」は東京国税局版で6,000円、大阪国税局版で5,000円です。
 また、出版元の株式会社税経のホームページでは過去3年間の職歴がわかる「web版3年職歴」(登録が必要)というのもあります。興味がございましたらご覧下さい↓




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